米大統領、アフガン電撃訪問 タリバン協議で停戦合意に意欲

[バグラム空軍基地(アフガニスタン) 28日 ロイター] – トランプ米大統領は28日、予告なしでアフガニスタンを訪問した。訪問は就任以来初めて。アフガンのガニ大統領と会談したほか、反政府武装勢力タリバンを巡る停戦に向けた意欲を示した。

トランプ大統領はロバート・オブライエン大統領補佐官を含む少数の高官を伴いアフガンを訪問。米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長が出迎えた。

トランプ氏は大統領専用機でバグラム空軍基地に到着後、記者団に対し「タリバンはディール(取引)をしたがっている。われわれはタリバンと協議を行う」とし、「われわれは停戦が必要だと言ったが、タリバンは拒否した。今はタリバンが停戦を望んでいると考えている。そのような展開になるだろう」と述べた。

トランプ氏は大統領就任前からアフガンからの米軍撤退を訴えてきたが、9月にタリバン指導部との会談を急きょ中止し、和平協議は中断されていた。[nL3N2603YK]

タリバン指導部はロイターに対し、前週末以降、ドーハで米政府当局者と協議を行っていることを明らかにし、和平協議が近く再開される見通しを示していた。

タリバンは今月に入り、3年以上にわたり身柄を拘束していた米国人とオーストラリア人の人質を解放。和平に向けた期待が高まった。

ガニ大統領はトランプ氏との会談後、停戦の重要性を強調。「タリバンは和平合意締結に誠実に取り組むのであれば、停戦を受け入れる必要がある」とツイッターに投稿した。

アフガニスタンには現在、約1万3000人の米兵が駐留している。

トランプ大統領は駐留米兵の数は「大きく」減少すると述べたが、具体的な規模については明らかにしなかった。その上で「ディールが得られるか、われわれが完全な勝利を収めるかするまで駐留する。タリバンはひどくディールをしたがっている」と述べた。

トランプ大統領は、米国の感謝祭に合わせた電撃訪問で駐留米兵を激励。駐留米兵と感謝祭の夕食をともにした。

*内容を追加します

関連記事
アメリカの宇宙関連の高官は、中国共産党が太平洋上空で密かに宇宙軍を強化しており、インド太平洋地域の安全保障を脅かしていると警告している
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスの創業者で元最高経営責任者(CEO)の趙長鹏被告(47)に対し、米検察当局は23日、マネーロンダリング(資金洗浄)の罪で禁錮3年の実刑判決を求刑した。赵被告は昨年11月、反マネロン法違反の罪状を認めており、30日にワシントン州シアトルの連邦地裁で量刑が言い渡される。
全世界の若者から絶大な人気を博しているショートビデオ共有アプリTikTok。しかしアメリカでは最近、バイデン大統領がTikTokに関する新法に署名した。
中国共産党はWHOを代理人とし、米国に対する「ハサミ戦略」を始めるだろう。新たに進められているパンデミック条約がその引き金となる。
韓国最大の太陽光発電メーカーであるハンファ・ソリューションズ傘下のQcellsは中国江蘇省啓東市にある工場を6月30日に永久閉鎖する。