米とイラン、拘束していた相手国市民を相互に釈放

[ドバイ/ワシントン 7日 ロイター] – 米国とイランは7日、身柄を拘束していた相手国の市民を相互に釈放した。長年敵対する両国はトランプ米大統領の就任後に関係悪化が進んでおり、今回の動きは異例。

イランはスパイ容疑で3年間拘束していた中国系米市民のシーユエ・ワン氏を釈放。米国も対イラン制裁に違反したとして拘束していたイラン人のマスード・ソレイマニ氏を釈放した。

米政府高官は、ワン氏の解放がイランで拘束されている他の米市民の解放につながることに期待を示すとともに、今回の措置は、イランが他の問題でも米国との協議に応じようとしていることを示唆すると述べた。

身柄の交換はスイスが仲介役となった。国営イラン通信によると、ソレイマニ氏はチューリヒでイランのザリフ外相が出迎えた。

トランプ氏はツイッターに「非常に公平な話し合い」が米イラン両国の相手国市民の釈放につながったと投稿。身柄交換によって両国が「取引をすることは可能」なことが示されたとした。

 

12月7日、米国とイランは、拘束していた相手国の市民を相互に釈放した。写真は釈放された中国系米市民のシーユエ・ワン氏(右)と駐スイス米大使のエドワード・マクマレン氏。チューリヒで撮影。提供写真(2019年 ロイター/U.S. Embassy in Switzerland)

 

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