米司法省は、中国共産党(以下、中共)のエージェントに対する厳格な取り締まりを強化している。2022年以降、多くの中共の代理人が起訴されている。写真は米司法省(Samira Bouaou/The Epoch Times)

米司法省、医学研究機関に約6億円の罰金 中国資金を報告せず

米国医学生物学研究機関、バンアンデル研究所(Van Andel Research Institute)はこのほど、中国政府の資金受け入れに関し情報を公開しなかったことで、550万ドル(約6億175万円)の罰金を支払ったことがわかった。米ラジオ・フリー・アジア(RFA)が20日伝えた。

バンアンデル研究所は所属の研究員2人が中国当局から資金を受け取ったが、米政府に報告しなかった。米司法省は12月19日、同研究所は550万ドルを支払い、民事訴訟で政府との和解が成立したと発表した。司法省は、同研究所は2018年6月に中国当局からの資金の存在について把握していたと指摘した。

研究員の1人は、上海にあるバンアンデル研究所と中国科学院附属機構の上海薬物研究所が共同で設置した研究機関で要職に付いていた。同研究員は中国当局の海外ハイレベル人材招致計画、「千人計画」に参加しているという。

また、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道では、両研究員はファー・チャン・シイ(Huaqing Xu)氏とジ・イエン・マー(Jiyan Ma)氏で、遺伝子や神経科学の研究で米国立衛生研究所(HIN)からも支援資金を受け取っていた。すでに両氏はバンアンデル研究所を退職したという。

(翻訳編集・張哲)

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