サウジ、国民の聖地巡礼も禁止に 新型ウイルス懸念で

[リヤド 4日 ロイター] – サウジアラビアはイスラム教の聖地であるメッカとメディナへの外国人の巡礼を一時的に禁止している措置について、対象を国民や国内居住者にも広げた。新型コロナウイルスへの懸念が理由。国営サウジ通信(SPA)が伝えた。

サウジ当局は2日、国内で初めて新型ウイルスの感染者が確認されたと発表。4日には2人目も確認されたことを発表している。両者ともにサウジアラビア人で、イランを最近訪問したことを明らかにしていなかったという。イランは中国以外では最も多くの死者が確認されている。

SPAはサウジ内務省当局者の話として「コロナウイルス監視のため任命された委員会の勧告に基づき、サウジ国民とサウジ国内居住者のウムラ(小巡礼)を一時的に停止することを決めた」と報じた。

今回の措置は定期的に見直され、状況に変化があれば撤回されるという。

ウムラは年間を通じて行われ、ハッジ(大巡礼)と区別される。ハッジは年に1度、1週間にわたって行われ、世界中から200万人のイスラム教徒が集まる。今年のハッジは7月下旬に始まる。

 

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

関連記事
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。
フランスで、中国共産党の海外警察組織が反体制者を中国へ強制送還しようとする事件が発生した。 駐仏中国大使館の職 […]