米政府、地方政府の積極的な措置提言へ 新型コロナ対応=厚生長官

[ワシントン 11日 ロイター] – アザー米厚生長官は11日、新型コロナウイルス対応を巡り、連邦政府は各州・地方政府に対し、一段と強力な措置を講じるよう促す計画と述べた。一部州政府の間からは、連邦政府の取り組みが不十分との批判も上がっている。

アザー長官はFOXニュースとのインタビューで「米疾病対策センター(CDC)とホワイトハウスは今日、地方政府が積極的な措置を講じるべきと提言する意向だ」と語った。詳細には踏み込まなかった。

さらに、連邦政府は流行が深刻なワシントン、カリフォルニア、ニューヨーク、マサチューセッツ、フロリダ各州などの地方政府当局と連携しているとし、ウイルス制御に向けた時間を稼ぐために強力な措置が一助になると述べた。

ニューヨーク州のクオモ知事はMSNBCとのインタビューで、連邦政府は新型コロナ対応で地方政府に任せきりになっていると指摘。「連邦政府を待っていることはできない。実際に助けは来ない」とし、「連邦政府の取り組みは失敗している」と批判した。

ジョンズ・ホプキンズ大学の算出によると、米国内で確認された感染は1025人超、死者は28人となっている。

政府の新型コロナ対応を率いるペンス副大統領は今週、複数州の知事と新型コロナ対応を巡り会合した。メリーランド州のホーガン知事は会合後、ペンス副大統領の取り組みを評価しつつも、トランプ大統領が発する矛盾したメッセージを批判した。

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