中国外務省報道官、新型コロナ「米国責任説」巡る質問に回答せず

[北京 13日 ロイター] – 中国外務省の耿爽報道官は13日、中国政府は新型コロナウイルスの感染拡大が米国の仕業と考えるかとの質問に対し、明確な回答を避けた。前日には同省の趙立堅報道官がツイッターへの投稿で、新型ウイルスを米軍が持ち込んだ可能性に言及していた。

趙報道官は12日、英語と中国語で「米国でペイシェントゼロ(感染源)はいつ確認されたのか。何人が感染しているのか。病院はどこなのか。米軍が新型コロナの流行を武漢に持ち込んだのかもしれない。透明性を向上させ、データを公表すべきだ。米国は中国に説明する義務がある」とツイートした。

耿報道官は会見で、「米国も含め国際社会にはウイルスの発生源について異なる意見がある」と述べた。

趙報道官のツイッターでのコメントは中国政府の公式見解と一致するのかとの質問には直接の回答を避け、新型ウイルスの発生源は科学的な問題であり、科学的な見解に耳と傾けるべきだと語った。

ツイッターは中国国内では規制され、一般の中国人は見られないが、中国の外交官が最近続々とアカウントを開設し、海外向けに英語で投稿している。

関連記事
新しく就任した米軍のインド太平洋軍司令官、パパロ上将は5月3日、ハワイで開催された司令官交代式において、中共によるインド太平洋地域への侵略と影響力の拡大を「違法であり、脅迫や挑発、欺瞞を伴う行為」と指摘した。
5月2日に開催された、米連邦議会上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ総監は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。
ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2カ月間の拘留を命じた。
5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4名が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している。
フランスで、中国共産党の海外警察組織が反体制者を中国へ強制送還しようとする事件が発生した。 駐仏中国大使館の職 […]