カナダ首相、米欧との国境封鎖の可能性排除せず

[オタワ 15日 ロイター] – カナダのトルドー首相は15日、新型コロナウイルス対策として隣国の米国や欧州との間で国境を封鎖する可能性は排除しないと述べた。実際に封鎖となれば、カナダ経済に与える打撃は大きいとみられる。

カナダでは少なくとも313人の感染が確認されており、1人が死亡している。人口が最も多いオンタリオ州の感染者は38人増の142人と、1日の増加数がこれまでの最多となった。

トルドー首相はテレビ局CTVのインタビューで欧州や米国との国境を封鎖する可能性があるか問われ「いかなる選択肢も排除していない」と応じた。

カナダによるモノの輸出の75%は米国向けのため、国境封鎖を決めた場合の経済的影響は大きい。

テレサ・タム公衆衛生局長は国民に対し、大規模な集会を避けるなどの感染防止策を呼び掛けた。

「国内の感染者は急増しており、増加ペースを和らげるためにわれわれが打てる選択肢は狭まっている」と記者団に指摘。感染者の大半が海外渡航歴のある人々のため、公衆衛生上の緊急事態を宣言する段階にはないとしたうえで、「状況は急速に変わる可能性がある」と警告した。

ケベック州のルゴー州首相は人々が集まるタイプの事業の一時営業停止を命じ、レストランは収容可能人数を半減させるよう要請した。また、トルドー首相に対し、国境封鎖を決めるよう求めた。

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