カナダが国境閉鎖、国民に自宅待機を呼び掛け 新型コロナ対策

[オタワ 16日 ロイター] – カナダは16日、新型コロナウイルスの感染拡大阻止に向け、米国民とカナダ永住権保有者以外の外国人の入国を禁止すると発表した。また、国民に対しできるだけ自宅にとどまるよう呼び掛けた。

トルドー首相は記者会見で「カナダ国民、およびカナダ永住権保有者以外の入国を禁止する」と表明。米国民の入国を禁止しなかったことについては、米国との緊密な2国間関係を踏まえると米国を他の国と同列に扱うことはできないと説明した。

また、「すべての国民に対し自宅にとどまるよう呼び掛ける」とした。トルドー首相自身もソフィー夫人が新型ウイルス検査で陽性反応を示したため、自宅で自主隔離に入っている。

このほか、国民に対し国外への渡航を控えるよう呼び掛けると同時に、国外にいる国民には帰国するよう呼び掛けた。国外からカナダに到着する全ての航空便をトロント、カルガリー、モントリオール、バンクーバーの4つの空港に集約することも明らかにした。

カナダの新型ウイルスの感染件数はこれまでのところ約350件。感染は全土に広がっている。

トルドー首相は、新型ウイルスへの対応策として近く大規模な刺激策を発表するとしている。

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