米保健福祉省にサイバー攻撃、新型ウイルス危機のさなか

[16日 ロイター] – 新型コロナウイルス感染拡大への連邦政府の対応で重要な役割を担う米保健福祉省(HHS)が15日、サイバー攻撃を受けたことが当局者の話で明らかになった。

アザー米厚生長官は16日、データの流出はなかったと述べた。国家安全保障会議(NSC)のウリオット報道官は、HHSのネットワークは「現時点で正常に機能している」とし、当局者がこの問題を調査していると語った。

HHSのオークリー報道官は、15日に「HHSのサイバーインフラでアクティビティーが大幅に増えた」が、HHSは「完全に機能」していると述べた。

両報道官とも、この問題について、これ以上の詳細は明らかにしなかった。

米ブルームバーグ・ニュースが匿名の関係筋の話として報じたところによると、HHSのシステムを減速させる狙いとみられる複数のハッキングが行われた。

ブルームバーグの記者のツイートによると、「HHSのサーバーに数百万ものヒットがあり、過剰な負荷がかかった」ことが関連しているという。DoS(サービス妨害)攻撃を指すとみられるが、同攻撃は一般的で政府のウェブサイトの遮断を引き起こすことはまれだ。

HHSのサイトは16日にはアクセス可能な状態となっているようだ。

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