米オハイオ州、公衆衛生上の緊急事態で17日の予備選を延期=知事

[ワシントン 16日 ロイター] – 米オハイオ州のマイク・デワイン州知事は、新型コロナウイルスの感染拡大による公衆衛生上の緊急事態を理由に、17日に予定されている大統領選予備選を延期する方針を示した。16日夜にツイッターで明らかにした。

知事は同州の裁判所が予備選の延期を認めなかったことを受け、公衆衛生上の緊急事態の一環として同州保健当局トップが投票所の閉鎖を指示するとした。

ツイッターで「前代未聞の公衆衛生危機に直面する中、投票をあす実施すれば、新型コロナウイルスに感染するという容認できないリスクに投票所関係者や有権者をさらすことになる」と語った。

オハイオ州の保健局報道官は、裁判所の判断を不服として控訴する手続きを開始したことを明らかにした。

一方、フロリダ、アリゾナ、イリノイの3州は予定通り17日に予備選を実施する。

世論調査では民主党候補指名を争うバイデン前副大統領の支持率が、全4州でライバルのサンダース上院議員を大きくリードしている。

オハイオ州の予備選を巡っては、新型ウイルスに感染するリスクがあるとして、65歳以上の有権者2人が裁判所に投票日の延期を求め、デワイン知事は延期を支持する考えを示していた。[nL4N2BA0M0]

米疾病対策センター(CDC)は15日、今後8週間に予定される50人以上が集まるイベントを延期か中止するよう呼び掛けた。[nL4N2B91XH]

オハイオ州は引き続き、不在者投票を受け付ける方針で、予備選を6月2日に開催したい意向。

ジョージア、ルイジアナ、ケンタッキーの3州はそれぞれ3月24日、4月4日、5月19日に予定していた予備選を延期した。

*内容を追加しました。

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