台湾総統、市民に域外旅行控えるよう呼びかけ 感染者が初の2桁増

[台北 17日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は17日、新型コロナウイルスを持ち帰らないようにするため、市民に域外へ旅行しないよう呼びかけた。台湾当局は感染者が初めて2桁増加したと発表、すべて域外での感染症例だったことを受けた。

台湾はウイルス感染拡大を効果的に制御する取り組みで専門家の評価を受けているが、域外から台湾に戻った人の感染事例が増えていた。

蔡総統は自身のフェイスブックページで「域外旅行はリスクが高い。台湾にとどまることが比較的安全だ」と指摘した。

このメッセージの直後、台湾当局は感染者が10人増えたと発表。いずれも域外で感染していた。増加人数はこれまでで最大となり、感染者の累計は77人となった。

台湾当局は、海外旅行感染症情報の最高レベルである第3級のリストに、日本のほか、米国のカリフォルニア州、ワシントン州、ニューヨーク州、およびシンガポールやマレーシアなどの東南アジア諸国を加えた。これらの国・地域から台湾入りした人は14日間の自宅隔離を義務付けられる。

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