北朝鮮がまた飛翔体、コロナ拡大の中で「非常に不適切」と韓国軍

[東京/ソウル 21日 ロイター] – 北朝鮮は21日朝、短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体2発を発射した。新型コロナウイルスの感染が世界で拡大する中、韓国軍は「非常に不適切な」行為と非難した。

北朝鮮が飛翔体を発射するのは3月2日、9日に続いて今年3回目。

韓国軍によると、飛翔体は日本時間午前6時45分─50分ごろ、平壌の北にある宣川郡から東に向けて発射された。日本の海上保安庁によると、日本の排他的経済水域(EEZ)外の海上に落下したとみられる。

韓国軍合同参謀本部は「北朝鮮によるこうした軍事行動は、新型コロナウイルスで世界が苦境に陥っているときに非常に不適切」とした上で、ただちに停止するよう求めた。

飛翔体の発射は、国会に当たる最高人民会議が平壌で招集されることを国営メディアが伝えてから数時間後のことだった。

人民会議は全国から約700人の代議員が集まるイベントで、新型コロナの感染が世界で広がる中で北朝鮮の強さをアピールする狙いがあるとアナリストは指摘する。

北朝鮮情報専門サイト「NKニュース」のレイチェル・ミンヨン・リー氏は今週、「もし開催するなら、コロナウイルスをコントロールできているという自信を示す格好の機会となる」とツイッターに投稿していた。

北朝鮮はこれまで新型コロナの国内感染を確認していない。一方、米軍高官は先週、感染者がいることを「確信している」と述べている。

*内容を追加しました。

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