東京五輪、完全な形での実施困難なら延期判断せざるを得ず=安倍首相

[東京 23日 ロイター] – 安倍晋三首相は23日、参議院予算委員会で、東京五輪について「完全な形での実施が困難な場合、延期の判断を行わざるを得ない」と述べた。佐藤正久委員(自民・国民の声)の質問への答弁。

国際オリンピック委員会(IOC)は22日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急理事会を開き、7月24日から開催予定の2020年東京五輪について延期も含めた対策を検討し4週間以内に結論を出す、との声明を発表した。

安倍首相はIOCの声明について「(東京五輪の)完全な形での実施という(政府の)方針に沿うもの」と指摘。「中止は選択肢にはないという点は(政府も)IOCも同様だと考えている」と語った。

安倍首相はまた、福山哲郎委員(立憲)への答弁で、延期に関して「私自身なるべく早く判断した方が良いと思っている」と述べた。

首相は、「いろいろな準備もある、そのようなことも勘案しながら、国際オリンピック委員会(IOC)との対話を行って行きたい」とコメント。なるべく早く判断した方がよいとの見解を示しつつ、「開催する東京都の考えもあり、よく連携していきたい」と述べた。

*内容を追加しました。

 

(和田崇彦)

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