日加首脳が電話会談、「完全な形での五輪」に加首相が賛意=官房長官

[東京 24日 ロイター] – 菅義偉官房長官は24日閣議後の会見で、安倍晋三首相とカナダのトルドー首相が今朝、電話会談を行ったことを明らかにした。国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪の開催延期検討に入ったことについて、安倍首相が完全な形での大会実施方針に沿うものだと説明し、カナダ首相も賛意を示したという。

同長官によると、会談はカナダ側の要請で行われた。両首相は、新型コロナウィルス感染拡大防止について協議し、世界経済への悪影響を緩和するための経済財政政策をG7、G20が緊密に連携して実施する必要があるとの考えで一致したという。

またIOCが五輪日程変更も含めた検討を行う旨発表したことを巡り、安倍首相が「完全な形で実施するとの方針に沿うもの」と説明。これについて「トルドー首相も賛意を示したとのことだ」と述べた。

安倍首相が昨日の国会で、バッハIOC会長に自身の五輪開催に関する考えを伝えたいと述べたことについて、「現時点で会談については決まっていない」とした。

国内での新型コロナ感染拡大防止のために、国民の外出やイベント開催を束縛する「緊急事態宣言」を行う状況どうかについては、国民生活に重大な影響が与えるため、専門家の知見に基づき、慎重に判断することが必要だとし、現時点において国民に感染拡大防止への理解と協力を求めたいと訴えた。

日本経済の落ち込みに対応する緊急経済対策の柱として、西村経済再生担当相が昨日、現金給付の実施時期について言及したが、「まさに対策の中身について今検討中であり、個々の政策についてコメントすることはできない」と述べるにとどめた。

さらに、インバウンド関連業者への打撃が深刻化していることへの対応について、同長官は最優先すべきは感染拡大防止であると繰り返し、それが一区切りついた段階で一番影響を受けている観光業について全力で支援したいとの考え方を示した。

 

 

(中川泉 )

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