3月5日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)感染の検査を受ける武漢市民(GettyImages)

<中共ウイルス>中国の感染専門家「人類史上最も対処困難なウイルス」

中国上海市の感染対策専門家がこのほど、中共ウイルス新型コロナウイルス)について、「史上最も対処困難なウイルスの一つだ。この難しさは人類の予想を超えている」と話したことがわかった。

上海市感染防止対策チームの責任者で、復旦大学附属華山医院感染科の張文宏医師は3月27日、「ウイルスの演変、進化、伝播の基礎研究および防止治療の実践(SARSからCOVID-19まで)」というフォーラムに参加した。

中国メディア「財新網」などによると、張医師は「人類の歴史を見ても、新型コロナウイルスのような怪しくて奇妙なウイルスは初めてだ。伝播力が強いのに、重症の人も多い。インフルエンザと重症急性呼吸器症候群(SARS)の間にある」と述べた。

張医師は、「無症状の(病原体)保有者がいる。これが最大の問題だ」と警告した。「一部の患者は、発症から治癒まで症状が全くなかったにもかかわらず、陽性反応が3週間も続いた」ため、迅速に診断することが非常に重要だという。「そうでなければ、多くの患者を発見できず、感染の急拡大につながる」

張医師の見解は、国家専門家対策チームのトップである鍾南山医師の主張と異なることが注目されている。

鍾医師は3月12日、広東省で開催された記者会見で、中共ウイルスのまん延は4月末に終息するとし、「各国政府が積極的な措置を実行すれば、6月に終息するだろう」と述べた。

一方、張医師は3月15日、世界各地の感染防止対策を見ると、「今年夏に終わることは基本的に不可能だ」と厳しい見方を示した。

鍾医師は2月27日、「感染は中国で初めて現れたが、発生源は中国ではない可能性がある」と述べ、大きな波紋を呼んだ。鍾医師が中国当局の米国起源説に歩調を合わせたとの見方がある。

これに対して、張医師は2月28日、中国政府系メディア・中国日報(China Daily)の取材に対して、中共ウイルスが海外から持ち込まれたという説を完全に否定した。

張医師は、「最初に中国で伝染病が発生したのは武漢だけだ。もし海外から来たとすれば、他の都市でも同時に感染者が現れるはずであり、時間差はないはずだ」と語った。

(翻訳編集・張哲)

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