アフリカ債務削減で踏み込んだ対応を、ガーナ財務相が中国に呼びかけ

[ヨハネスブルグ 7日 ロイター] – ガーナのケン・オフォリ・アタ財務相は、多額の債務を抱えるアフリカ諸国の支援に向け、中国はさらに一歩踏み込んだ対応を取るべきだとの考えを示した。

同相が6日にワシントンに本拠を置くシンクタンク「センター・フォー・グローバル・デベロップメント」のマスード・アフメド会長と会談した内容が、同シンクタンクのウェブサイトで公開された。

同相によると、中国のアフリカ諸国向け借款はおよそ1450億ドルに達し、今年はそのうち80億ドル超の返済期限を迎える。

アフリカ諸国は、全対外債務の返済猶予や、一部債権放棄を含む1000億ドル相当の援助を求めている。

中国政府は7日、発展途上国が一層の困難に直面していることは認識しているとしながらも、取りうる具体的な債務削減手段については言及しなかった。外務省の趙立堅・報道官は定例会見で、外交ルートを通じて関連諸国と対話する方針を示した上で、「債務返済に困難をきたしている国に対し、中国が強硬手段に出ることはない。二国間のチャネルを通じた協議で解決する方針だ」と述べた。

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