ゴリラの友人に妻を紹介 ゴリラは「彼女に恋をした」

2017年夏、イギリス人の動物保護活動家が、14年前にガボン共和国のジャングルに返したゴリラの友人に妻を紹介した。初めて大人の雄ゴリラに対面することはとても恐ろしい体験だったが、それは彼女にとって忘れられないすばらしいひとときになった。

動物保護活動家ダミアン・アスピナールらチームにとって、ガボンの広大なジャングルの中で長らく行方不明となっていたゴリラの友人を見つけることはとても困難だった。

(YouTube Screenshot / The Aspinall Foundation)

最終的には、ドローンの力を借りて川岸で2頭の雄ゴリラ、いとこ同士のジャルタとイマを発見した。彼らはアスピナール財団が運営する動物園で保護されていた。同財団の使命は、絶滅危惧種のニシローランドゴリラを保護することだ。

アスピナールは次のように語った。「財団のメンバーは、動物たちの世話から彼らを野生に返すための準備まで、とても熱心に取り組んでいます。動物たちが自由に幸せそうに生きている姿を見ると、価値のある行動だと感じます」

ボートで2頭に接近すると、アスピナールは川に降りて慎重に彼らに近づき、徐々に川岸の安全な場所を探った。体重約136kgのゴリラの友人からわずか数フィートの距離だった。

(YouTube Screenshot / The Aspinall Foundation)

妻を岸に上げる前に、彼は彼らが攻撃的になっていないかを確認しようと2頭の動向を伺った。

やがてゴリラのイマは「グルルルル」と唸り声をあげたが、アスピナールの妻・ビクトリアをチームの一員として受け入れてくれた。

彼女の存在に安心しきったイマは、ビクトリアの周りで驚くほどはしゃぎ、彼らの心配を和らげた。2人は古くからの友達同士のように寄り添い、抱きしめあった。

(YouTube Screenshot / The Aspinall Foundation)
(YouTube Screenshot / The Aspinall Foundation)

イマはじゃれあうようにして彼女の帽子を盗むと、あたかも自分のもののように自分の頭にかぶるユーモアも披露。

すっかり仲良くなった彼らの様子を見て、アスピナールは「妻を取られてしまいました。彼は彼女に恋をしているようです」と冗談を言って喜んだ。

(YouTube Screenshot / The Aspinall Foundation)

ビクトリアは「イマとジャルタと対面するのは、最初はとても怖かったです。けれど一生忘れられないすばらしい経験になりました」と語った。

(大紀元日本ウェブ編集部)

関連記事
よもぎと小豆は、漢方と日常生活において重要な役割を果たしてきました。二つの組み合わせはその味に魅力があるだけでなく、そのユニークな性質を活かして体のバランスを整えてくれます。
この若草色の団子は、ただ目で楽しむだけでなく、桜の花々とともに季節の風情を一層引き立てます。
築200年の荒れ果てた家を購入し、5年かけて新しい命を吹き込んだ米国イリノイ州の夫婦は「それだけの価値があった […]
現代社会は、ストレスや様々な疾患に直面しており、多くの人々が健康への不安を抱えている状況にあります。しかし、私たちの身近な食材には、そんな不安を和らげる力を持つ意外なヒーローが存在します。それが「キャベツ」です。
SARS-CoV-2(新型コロナのウイルス名)のスパイクタンパク質が抗がん作用を妨げ、がんを促進する可能性があることが、最近発表されたブラウン大学による細胞研究のプレプリント(査読前原稿)で明らかになった。