健康のために甘い飲料をやめ、「無糖茶」に切り替えたり、水代わりに毎日飲んだりする人は少なくありません。しかし腎臓専門医は、「無糖」が「負担ゼロ」を意味するわけではないと警告しています。含まれるナトリウムや添加物を長期間見過ごしていると、知らないうちに腎臓への負担が増し、腎機能に影響を及ぼす可能性があります。
ナトリウムと添加物
長庚医院の腎臓内科医・顔宗海氏は、新唐人テレビの番組『健康1+1』の中で、「無糖だからといって健康とは限らない」と指摘しています。多くの人は無糖茶を一般の飲料より健康的だと考え、大量に飲んでしまいますが、一部の製品では風味や色合いを安定させるために炭酸水素ナトリウム(重曹)などのナトリウムを含む成分が添加されているため、ナトリウム量が決して少なくない場合があります。長期間摂取すると、腎臓が常に高い負担を受けやすくなります。
可苡栄養相談センターの管理栄養士・黄苡菱氏も、市販飲料は「無糖」や「ゼロカロリー」と表示されていても、「健康そうに見える」という印象を与えるだけで、実際にはさまざまな添加物が含まれている可能性があると指摘しています。
特に、非常に飲みやすく後味が甘く感じられる飲料や、色が鮮やかな飲料ほど、塩類や調味料によって風味が調整されている可能性があるため、注意が必要です。
顔宗海氏は、水分補給に最も適しているのは白湯や水であり、成人は1日あたり少なくとも約2,000ml、すなわちコップ約8杯分の水を飲むべきだと強調しています。これにより体内の代謝を促し、腎臓への負担を軽減できるとしています。
低ナトリウム塩は誰にでも適しているわけではない
調味料を選ぶ際、健康のために「低ナトリウム塩」や「減塩しょうゆ」を選ぶ人も多いですが、腎機能が低下している人にとっては、これらの製品がかえって健康リスクとなる可能性があります。
顔宗海氏によると、低ナトリウム塩は通常、塩化ナトリウムの一部を塩化カリウムで置き換えています。腎機能が低下している人はカリウムを十分に排出できないため、高カリウム血症を引き起こし、重篤な不整脈や突然死のリスクにつながることがあります。
そのため顔宗海氏は、「腎機能が悪い人は低ナトリウム塩も減塩しょうゆも使用してはいけません」と特に注意を呼びかけています。
加工食品に含まれる高リンはさらに腎臓に負担をかける
加工食品は塩分が多く、塩辛さとして認識しやすい一方で、加工食品によく含まれる「リン酸塩」は見落とされがちな腎臓への負担要因です。
顔宗海氏は、インスタントラーメン、ビスケット、チョコレート、炭酸飲料などには大量のリン酸塩が含まれていることが多いと説明しています。腎機能が低下している人では、過剰なリンを十分に排出できず、高リン血症を引き起こし、腎機能の悪化をさらに進める可能性があります。
減塩食を実践するための家庭料理と外食のコツ
効果的に減塩したい場合、黄苡菱氏は調理方法や外食習慣から見直すことを勧めています。
家庭で料理をする際には、ネギ、ショウガ、ニンニク、唐辛子、レモン汁、白コショウなどの香味野菜や香辛料を活用し、サーチャージャンや豆板醤などの調味料の代わりに風味を加えるとよいとしています。
また、ゴボウ、エリンギ、トウモロコシ、大きなトマト、大根などの天然食材が持つ自然な甘みや旨味を上手に利用してスープを作ることも勧めています。場合によっては「塩をまったく加えなくても十分おいしい」と感じられることもあります。
外食では、できるだけ新鮮な食材をその場で調理した料理を選び、揚げ物、煮込み料理、甘酢あんなど味付けの濃い料理は避けるよう勧めています。
黄氏は、「新鮮な食材は軽い味付けだけでも十分おいしい」と述べており、過度な加工や濃い味付けは腎臓の代謝負担を増やす可能性があると指摘しています。
もし塩分を摂り過ぎてしまった場合は、カリウムを多く含む濃い緑色の野菜を適量摂取したり、ゴボウ茶を飲んだりすることで、ナトリウムの排出を促す助けになるとされています。
減塩食の核心は「シンプルな食生活への回帰」
健康的な減塩食を実践することは決して難しくありません。重要なのは、自然でバランスの取れた食生活に戻ることです。その基本原則は以下の通りです。
- 水分補給は水を中心に行い、飲料で代用しない。
- 素材そのものの食品を選び、加工食品を減らす。
- ソース類や濃い味付けを控える。
- 栄養バランスを整え、極端な食事法を避ける。
顔宗海氏が述べるように、「脂肪を控え、塩分を控え、糖分を控え、野菜や果物を多く食べ、水を十分に飲む」ことが、長期的な健康維持につながると考えられます。
(翻訳編集 解問)
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