イタリア首相、月末までにコロナ対策の制限緩和を示唆

[ローマ 9日 ロイター] – イタリアは、新型コロナウイルス感染を封じ込めるための外出制限措置の一部を、月末までに段階的に緩和する方向だ。コンテ首相が9日、BBCの番組で述べた。

同首相は「稼働再開が可能な業種を選択する必要がある。専門家が同意すれば、今月末までに一部制限措置を緩和するかもしれない」と述べた。ただ、警戒を弱めることはせず、制限の緩和はあくまで段階的に行う、とした。

イタリアの新型ウイルス感染者数は、米、スペインに次いで多く、8日現在で累計13万9422人。死者は累計1万7669人となった。

ただ、8日の新たな死者は542人で、7日の604人から減少したほか、集中治療室(ICU)で治療を受ける患者数も5日連続で減少している。

イタリアは3月9日から全土でロックダウン(都市封鎖)を実施。下旬からは、自動車や被服、家具製造などを含む不要不急の事業を一時停止するよう指示している。

北部の工業地域を代表するロビー団体からは、経済の崩壊を防ぐため、事業再開に向けた道筋を示すよう政府に圧力がかかっている。

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