アジアのコロナ感染25万人突破、感染ペースは欧州・北米より緩慢

[シドニー 5日 ロイター] – ロイターの集計によると、アジアの新型コロナウイルス感染者数が25万人を突破した。日本や中国、韓国では感染ペースが鈍化している一方、シンガポールやパキスタン、インドでの感染拡大が目立つ。

1月に中国・湖北省武漢で初のケースが報告されてから、アジアの新型コロナ感染者数は約4カ月で25万人に達した。2カ月強で同水準に至ったスペインに比べ、アジアでの感染ペースは比較的緩やと言える。

アジアの感染者総数は累計25万0372人と、世界の感染者数の7%を占める。欧州の40%、北米の34%に比べると比率は大幅に低いが、報告されていないケースが多く存在する可能性があるとも懸念される。

アジア全体での新型コロナ感染症による死者は1万人弱で、世界の死者の約4%にとどまる。欧州は57%、北米は29%。スペイン、イタリア、英国、フランス各国の死者はいずれも2万5000人を突破し、米国では約7万人の死者が出ている。

韓国で過去24時間に確認された新規感染者はわずか3人。ピーク時だった2月終盤の1日の新規感染者は約1165人だった。専門家は韓国が「経済活動をまひさせることなく感染を抑制した」と評価する。

日本では過去1週間、新規感染者は1日約200人のペースにとどまっている。

中国でも過去1週間に確認された新規感染者は少数で、累計の感染者は8万3000人以下に抑制されている。

一方、インドでは過去数日に2000人超の新規感染者が確認され、感染者は累計4万6000人、死者は1500人に上っている。

パキスタンでも1日当たりの新規感染者は過去1週間で増加傾向にある。累計の感染者は2万1000人、死者は約500人。

シンガポールでは、1日に500─800人の新規感染が確認され、累計では1万9410人。ただ、死者は18人にとどまっている。

また、オーストラリアやニュージランドを含むオセアニアの感染者数は世界全体の約1%にとどまっている。

 

 

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