中国に緊張緩和への協議呼びかけた、回答はまだない=豪貿易相

[メルボルン 17日 ロイター] – オーストラリアのバーミンガム貿易・観光・投資相は17日、新型コロナウイルスの発生源調査などを巡って関係が悪化している中国に対し、緊張緩和に向けた協議を呼びかけたが、回答はまだないと述べた。

中国は最近、豪大手食肉加工業者4社からの輸入を停止しており、豪州産大麦に高関税を課す可能性も検討している。

バーミンガム氏はオーストラリア放送協会(ABC)のインタビューで、中国の貿易担当大臣に対し、貿易問題について協議を要請したと説明。「現段階で要請に応じて電話会議が設定されるには至っていない」とした。「協議すべき困難な問題があるとしても、われわれは協議に前向きだ」と強調した。

また、中国が豪州産大麦に高関税を発動した場合は、世界貿易機関(WTO)に中国を提訴する権利があるとした。

豪政府は、新型コロナの発生源について独立した国際調査を呼び掛けている。一方、トランプ米大統領は中国の新型コロナ感染拡大への対応に批判を強めており、中国がウイルスの世界的流行を故意に引き起こしたのならば、報いを受けるべきとの見方を示している。

世界保健機関(WHO)は新型コロナ流行の発生後で初となる年次の世界保健総会(WHA)を今週、開催する。豪政府は、他の国々と共同で調査の実施を求める考え。

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