香港の立法会で乱闘騒ぎ、民主派と親中派 議事進行巡り今月2回目

[香港 18日 ロイター] – 香港の立法会(議会)で18日、今月2回目の乱闘騒ぎがあった。中国国歌の侮辱を禁じる条例案などを審議する内務委員会で議事を進行させようとする親中派議員らに対して、民主派議員らが猛反発。議場内で衝突する騒ぎとなった。

民主派の反対を押し切って親中派の陳健波議員が内務委員会の委員長席に座ったことから、民主派議員らが委員長席を取り囲んだ警備員に詰め寄った。数人の民主派議員が警備員によって議場の外に引きずり出された。

議席から人垣を越えて委員長席に飛び移り、委員長席を奪回しようとした民主派議員もいたが、警備員や親中派議員に押し戻された。

民主派議員は「反則だ」と叫んだり、「中国共産党は香港の立法会を踏みにじっている」と書かれたプラカードを掲げて抗議した。

中国国歌への侮辱を禁じる「国歌法」などの早期成立を求める中国政府は、民主派議員が「悪意のある」議事進行妨害で立法会をまひ状態に陥れていると非難している。

内務委員会は、本会議の審議日程などを決める役割を担う。昨年10月に新たな立法会の会期が始まったが、民主派議員が審議を遅らせ、ほとんど議事が進行していない。

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