コロナで文化の伝承失う恐怖、中南米の先住民が村を閉鎖

[ブエノスアイレス/ブラジリア 11日 ロイター] – 中南米各地の先住民族は、自らのコミュニティを外部の世界から切り離しつつある。伝統の守り手である部族の長老たちが新型コロナウイルスの感染リスクにさらされると、自らの文化に重大な脅威になると懸念しているからだ。

岩場の広がるアルゼンチンのパタゴニア地域、樹木の生い茂るブラジルのアマゾン川流域、コロンビアのアンデス山脈の村落に至るまで、先住民族たちは自らの村を封鎖して外部の人間を近づけず、隔離のルールに違反した村民を厳しく罰している。

世界銀行のデータによれば、ラテンアメリカには先住民族4200万人が暮らしており、人口の約8%を占めている。だが、鉱業、石油採掘、森林伐採の急速な発展により、彼らの生活様式はただでさえ脅かされている。

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