米上院共和党、独自の警察改革法案を計画

[ワシントン 9日 ロイター] – 米上院共和党は9日、警察改革と人種差別の是正に向けた独自の法案をまとめる考えを明らかにした。野党民主党は既に警察改革と人種差別解消を掲げる法案を公表しており、今月中に下院での採決を目指している。

上院共和党トップのマコネル院内総務は、上院共和党の唯一の黒人議員であるティム・スコット氏が法案作成を主導すると述べ、上院が行動することが重要だと強調。

「われわれは、いまだに米国の原罪と格闘している。良くなるよう努めているが、時折、ゴールはほど遠いという現実を突き付けられる」と述べた。

法案の詳細は、まだ公表されていない。作成を担う議員団に入っているシェリー・カピト上院議員は、法案の柱は少なくとも2つある見込みで、1つは警察改革、もう1つは刑事司法制度改革を通じた人種差別の是正だと述べた。

スコット氏は、週内に法案をまとめたいと語った。

カピト議員によると、これまでのところ、警官に首を絞める行為を禁じる規定は盛り込まれていない。米国では5月、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官に首を膝で押さえつけられ、その後に死亡が確認された。この事件を受けて米国の各地と海外で人種差別への抗議活動が広がった。

一方、議会民主党が8日に公表した、警察改革と人種差別解消を掲げる法案について、同党のホイヤー下院院内総務は9日、記者団に対し、22日の週の採決を目指していると語った。

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