【紀元曙光】2020年6月18日

食料がなくなる。経済が破綻する。失業者があふれる。
▼国が滅びるとすれば、その予兆はおよそ決まっている。上述の社会現象を招く要因として挙げられることは、例えば天災、疫病、虫害、環境汚染、社会腐敗などだろうか。すべて内在の要因である。
▼中華人民共和国。名前が立派で、聞いた人を陶酔させる魔力がある。特に日本人は「同じ漢字の国名」を読めてしまうのが、この場合は、ちょっとまずかった。事実、半世紀まえの日本には、大学教授クラスの知識人も含めて、相当な毛沢東シンパがいた。そのセンセイたちが、例えば岩波など名門の書店から本を出したものだから、次世代の筆者などは文字通り「迷惑」をこうむった。
▼『人民中国』や『人民画報』などの雑誌は、当時でも輸入書店で入手できた。実に幸せそうな中国人民の写真や絵がふんだんに載っている。印刷も紙も粗末だが、よくできた(プロパガンダの)雑誌であった。それだけ見ていたら、なるほど「新中国」に騙されるだろう。
▼いわゆる「平和憲法」を信仰する左傾の人たちは、ベトナムで戦う米国を憎み、自国である日本を痛罵するだけで、中共やソ連、あるいは北朝鮮の恐るべき本質に目を向けることをしなかった。その人たちは、今どう思っておられるか聞いてみたい気がする。
▼話を冒頭に戻す。共産党中国は必ず滅ぶ。しかも、もう遠くない。滅びの要因は全て揃っているからだ。日本は即刻、中共との腐れ縁を全て断ち切るべし。そして、未来の、今よりはだいぶましになった「中共なき中国」との間で、真の友好を再構築するしかない。