中国がインド軍兵士を解放、国境係争地での協議は依然平行線

[ニューデリー 19日 ロイター] – 中国は、今週初めに国境係争地帯で発生したインド軍との衝突で捕らえた兵士を18日夜に解放した。インド政府関係筋が明らかにした。

インド軍は解放についてのコメントしていない。政府は全兵士の所在は確認しているとしている。

15日の衝突後も中国とインドは緊張状態が続いている。両国の軍当局者が協議をしているが、事態打開の糸口は見えない。

両国軍は、15日に衝突が起きたガルワン渓谷を含む3カ所で5月からにらみ合い状態にあった。

インド政府筋は「状況は変わらない。軍の撤収もなければ増派もみられない」と述べた。

事態を受け、インドの元外交トップからは、中国の経済・軍事力に対抗するために、米国や日本などの米同盟国との関係を強化すべきとの声も出ている。

また衝突の翌日に撮影された衛星写真によると、衝突が起こる以前から中国軍が機械類を持ち込んだり、道路を整備を進めていたと考えられる。

*内容を追加して再送します。

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