台湾行政院長が中国の軍事活動を非難、「コロナ対応優先すべき」

[台北 23日 ロイター] – 台湾の蘇貞昌・行政院長(首相に相当)は23日、記者団に対し、中国は台湾周辺での軍事演習で台湾を「妨害する」よりも、北京で起きている新型コロナウイルス感染拡大への対応に専念すべきだと語った。

台湾軍によると、中国軍の戦闘機や爆撃機がここ2週間で少なくとも8回、台湾の防空識別圏に侵入した。

蘇氏は「中国は巨大で、台湾への武力行使も辞さない構えだ。中国は深刻なパンデミックが起きているにもかかわらず、航空機や船舶を台湾周辺に派遣し続け、台湾を妨害している」と発言。台湾が唯一望むのは地域の平和に貢献することだと語った。

蘇氏はさらに、「北京では新型コロナ感染第2波が起きているようだ。大国として中国は、国民を守り、感染拡大の影響を軽減し、地域の平和を守ることに国力を使った方がよい」と述べた。

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