ファーウェイCFOの米への身柄引き渡し審理、来年4月まで延長

[23日 ロイター] – カナダで逮捕された中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ) の孟晩舟最高財務責任者(CFO)の米国への身柄引き渡しを巡る審理の日程が来年4月下旬まで延長された。カナダのブリティッシュコロンビア州の裁判所が23日公表した文書で分かった。

孟氏は2018年、バンクーバーの空港で米国の要請を受けたカナダ当局に逮捕された。米当局はファーウェイのイランとの取引についてHSBC<HSBA.L>に虚偽の説明をしたとして、銀行詐欺などの罪で孟氏を起訴している。

ブリティッシュコロンビア州の裁判所は5月、米国での起訴内容がカナダ国内でも罪に相当することを表す「双罰性」を満たさないとの孟氏の主張を退ける判断を示し、身柄引き渡しを巡る審理の継続が決まっていた。

審理は当初、今年10月に終了する予定だったが、新型コロナウイルス流行状況を考慮し、カナダの検察とファーウェイの弁護士は審理日程の延長で合意、判事が23日にこれを承認した。

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