米、中国ウイグル自治区トップらに制裁 人権侵害で

[ワシントン 9日 ロイター] – 米政府は9日、中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害に関与したとして、同自治区トップの陳全国・共産党委員会書記ら当局者4人に制裁を科すと発表した。

陳氏は共産党政治局委員でもあり、米政府高官によると、米国がこれまでに制裁を科した中国当局者の中で最高位という。米中間の緊張がいっそう高まる可能性がある。

今回の制裁は「グローバル・マグニツキー法」に基づくもので、米政府はこの法律の下、国を問わず人権侵害に関与した人物に対し、米国資産の凍結や、米国への渡航、米国人との取引を禁止することができる。

ポンペオ米国務長官は、陳氏と2人の自治区幹部およびその家族のほか、名前を公表していない複数の共産党関係者についても米国への渡航を禁止すると述べた。

ワシントンの中国大使館は取材に応じていない。

トランプ米大統領は6月、ウイグル族弾圧に対し制裁を科すよう政権に求める法案に署名した。この法案を提出した共和党のマルコ・ルビオ上院議員は今回の制裁発動について、もっと早く行うべきだったとし、一段の措置が必要だと述べた。

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