ロシアがタリバンに米国人への攻撃指示した情報ない=米軍トップ

[ワシントン 9日 ロイター] – 米軍トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は9日、米国はロシアがアフガニスタンのタリバン系武装勢力を過去に支援していたと考えているが、ロシアが米国人への攻撃を指示したこと、米兵殺害に報奨金を払ったことを裏付ける情報は手元にないと明らかにした。

下院軍事委員会の公聴会で宣誓した上で語った。エスパー国防長官も公聴会に臨んだ。

これに先立ち、議員らはロシアがタリバン勢力に米兵殺害の報奨金を払っていた可能性があるとの情報に関する極秘の説明を受けていた。関係筋によると、この情報は米中央情報局(CIA)が収集したものだった。

だが、ミリー氏とエスパー氏は公聴会で、米軍はこうした情報を確認できなかったと説明した。

ミリー氏は、米国はロシアが長年アフガニスタンに兵器供給などで関与してきたことは知っているが、「ロシアによる『指示』を示す証拠や情報は手元にない」と発言。「武装(への支援)と(軍事作戦の)指示には大きな違いがある」とした。

その上で、米国は引き続きこの件を調査し、ロシアによるタリバンへの報奨金支払いが確認されれば「大きな問題」になると述べた。

トランプ米大統領は今月1日、情報当局者はロシアがアフガニスタンのタリバン系武装勢力に対し米兵殺害に報奨金を支払ったという疑惑を信じておらず、自身は一切報告を受けていなかったと述べた。[nL4N2E84QW]

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