フィリピン、新型コロナ感染者発見へ警察が全戸訪問

[マニラ 14日 ロイター] – フィリピンのアニョ内務・自治相は14日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、当局と警察が各戸を訪問して感染者を探すと発表した。同国では感染者と死者数が増加しており、一部地域はより厳しいロックダウン(都市封鎖)を再開している。

アニョ内務・自治相は、国民に近所の感染者を報告するよう求めるとともに、当局への協力を拒否した感染者は禁固刑を受ける可能性があると警告した。

フィリピンでは今週、1日の死者数が東南アジア最大を記録、病床使用率が大幅に上昇している。6月1日に厳格な封鎖が緩和され、より多くの移動や商業活動が可能となって以降、感染者は3倍に増加していた。

同相は記者会見で、「特に自宅に十分な広さがない場合、われわれは感染者による自宅での自主隔離を望まない。そこで、各戸を訪問して陽性患者を隔離施設に収容することにした」と語った。

これまでは軽症の陽性患者に自主隔離を求める政策を取っており、今回の措置は方針転換となる。

 

7月14日、フィリピンのアニョ内務・自治相は新型コロナウイルス感染拡大抑制のため、当局と警察が各戸を訪問して感染者を探すと発表した。小型乗り合い自動車の乗客の体温をチェックする警官。3月15日、マニラ首都圏のケソン市で撮影(2020年 ロイター/Eloisa Lopez)

 

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