大紀元時報

脳を食べるアメーバ?!フロリダ在住の男性、非常に稀なアメーバ感染を確認

2020年07月16日 01時25分
(pixabay提供)
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米国フロリダ州保健局は7月3日、同州ヒルズボロ郡に住む男性が、脳を食べる非常に稀なアメーバに感染したことを確認しました。

この患者が感染したのは、フォーラーネグレリア(Naegleria fowleri)という水媒介のアメーバです。このアメーバは脳細胞を破壊し、致死性の高い原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)を引き起こしまいます。ヒルズボロ郡保健局の発表によると、このアメーバは湖、川、池、用水路など淡水環境下で多く見られるとのことです。

「アメーバを含む水が鼻を通して体に入ることにより感染します。侵入したアメーバは脳までたどり着き、PAMを引き起こすのです」

水温が高く水位が低いと感染の確率が高くなり、7月から9月にかけてが感染のピークとなります。

「フォーラーネグレリアは米国各地の暖かい淡水湖、池、川で発見されていますが、特に南部で頻繁に発見されています」と保健関係者は述べています。

PAMは非常に珍しい病気ですが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると1962年から2018年の間に145名がPAMを発症、そのうち生存できたのはたった4名とのことです。米国南部15の州で報告され、その50%がテキサス州とフロリダ州に集中しています。

「米国内には同じような水を使用した国民が何百万人といるのになぜ感染者数が少ないのか、症例がとても少ないため理由が突き詰められない状態です」とヒルズボロ郡保健局関係者は語っています。

カリフォルニア大学サンディエゴ校に拠点を置き、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)の支援も受けているリサーチ団体、Center for Discovery and Innovation in Parasitic Diseases(CDIPD)によると、このアメーバは脳侵食後、より深刻な炎症、出血、細胞の壊死を引き起こし、3〜7日で死に至るそうです。当局は、鼻と水の接触を避けるよう注意を促しています。

CDCから提供されたこの写真は、フォーラーネグレリア・アメーバの活動の様子を示しています。左:嚢胞ステージ、中央:栄養体ステージ、右:鞭毛ステージ(AP Photo / Center for Disease Control)

「暖かい淡水、温泉、発電所周辺の水など熱で汚染された水の付近では、水に関わる活動を一切控えてください」とヒルズボロ郡保健局は訴え、特に高気温、低水位の期間は避けるよう付け加えています。暖かい淡水の浅瀬で水中の沈殿物を掘り起こさないようにとも警告しています。

「鼻洗浄器具で風邪/アレルギーによる鼻詰まりを洗い流したり、宗教行事で水道水を使うことでも、アメーバ感染が起きる可能性があることを認識してください。鼻洗浄水や宗教行事には、一度沸かして冷ました水、蒸留水、殺菌水のみを使用してください」と保健局は述べています。

このアメーバに接触すると、頭痛、熱、吐き気、認識力の低下、嘔吐、肩こり、発作、平衡感覚の損失、幻想などの症状が現れます。

「この病気は症状が現れるとあっという間に進行します。医療機関をすぐに訪れることがとても大切です」と関係者は話しています。

CDIPDによると、PAMの完璧な治療法はまだ確立されていないとのことです。

「最近の研究で、乳がんにも試験的に使われている対リーシュマニア症(ハエにより媒介される原虫症)薬、ミルテホシンを他の薬と併用すると効果があることが判明しました。ある患者はミルテホシンを投薬し低体温に保つことにより完治に成功しましたが、他の患者はミルテホシン投薬後、脳に一生涯のダメージを負ってしまいました。PAM治療には、即効性・効率性のある薬が今すぐにでも必要なのです」

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