中南米カリブ地域、20年成長率は‐9.1%に 貧困・失業増で=国連

[サンティアゴ 15日 ロイター] – 国連中南米カリブ経済委員会(ECLAC)は15日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)により貧困者や失業者が急増することで、2020年の中南米カリブ地域の経済成長率はマイナス9.1%になるとの見通しを示した。

新型コロナの感染拡大を抑制するためのロックダウン措置が経済に打撃を与える中、失業者は前年から1800万人増え、年末までに4410万人と、2008─09年の金融危機の際に記録した水準を上回る見込みという。

ECLACはリポートで「中南米カリブ地域は現在、パンデミックの震源地となっている。(ウイルス)封じ込め対策を緩和し始めた国もあるが、新規感染者の持続的な増加を受け、対策の維持や強化を余儀なくされている国もある」とした。

リポートによると、20年の失業者は19年の1億8550万人から2億3090万人に増え、域内の総人口の37.3%を占める見通し。特にアルゼンチン、ブラジル、エクアドル、メキシコ、ペルーで大幅な増加が見込まれるという。

リポートはまた、一部の域内経済は回復の初期段階にあるとも指摘。域内諸国が実施した財政刺激策や金融緩和策によるプラスの効果に言及した。

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