ツイッター不正侵入 ハッカーは36アカウントの受信箱にアクセス

ソーシャルメディア大手ツイッターは、最近、130人のアカウントを不正操作したハッカーは、対象者のうち最大36人の個人メッセージの受信箱にアクセスしていたと明らかにした。オランダの現役の政治家1人が含まれるという。

ツイッターのサービスである個人宛メッセージは、当事者以外には見られないようになっている。ツイッターは、受信箱に不正アクセスがあった36人のアカウントを明らかにしていない。

不正操作の被害にあった130人の中には、米国の前大統領バラク・オバマ氏、資産家ビル・ゲイツ氏、実業家イーロン・マスク氏、2020年米大統領選出馬を表明した人気ラッパー、カニエ・ウェスト氏と妻のキム・カーダシアン氏、投資家ウォーレン・バフェット氏、実業家ジェフ・ベゾス氏などを含む。

ツイッター社は、攻撃者による侵入について調査を進めているという。

7月15日、攻撃者は130人のアカウントを不正操作し、本人になりすましてビットコイン詐欺などを含むメッセージを投稿した。サイバーセキュリティの専門家はこれらのメッセージを開封せず削除するよう警鐘を鳴らした。

ツイッターによると、攻撃者は内部システムに侵入し、 少なくとも45人のアカウントのパスワードをリセットし、ログインしてツイートを発信していた。

米連邦捜査局(FBI)は、この事件の調査を開始しており、ツイッター社は当局に協力するとしている。

ツイッターは過去にもセキュリティ事件が起きている。2017年、従業員がドナルド・トランプ米大統領のアカウントを削除した。2019年には、ハッカーがツイッターのCEO、ジャック・ドーシー氏のアカウントを不正操作し、人種差別的なメッセージを投稿した。

(翻訳編集・佐渡道世)

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