WTO、事務局長代行を選出できず 数カ月トップ不在に

[ブリュッセル 31日 ロイター] – 世界貿易機関(WTO)は31日、8月末にアゼベド事務局長が1年の任期を残して退任した後、正式な後任が決まるまでの暫定的な事務局長を選出することができなかったと明らかにした。

ロイターは先に、米政府が米国出身の事務次長を事務局長代行に就任させるよう要求して収拾が付かないことから、WTOが事務局長代行を任命しない可能性が高いと伝えていた。

事務局長代行の候補に上がっていたのはそれぞれ米国、中国、ドイツ、ナイジェリア出身の事務次長だった。

WTO報道官は会見で、この4人から事務局長代行を選ぼうとしたが、4人とも事務次長の職にとどまることを主張したため、選べなかったと説明。「アゼベド事務局長はこの結果に失望している」という。

次期事務局長が決まる11月まで数カ月のあいだ、WTOはトップ不在となる。

WTOは31日の会合で、次期事務局長の選出にあたり、候補者をまず8人から5人に絞り、その後2人に絞って最終決定することで合意した。

加盟する164の国・地域は9月7─16日に行われる第1回投票で候補者4人を選ぶことができる。

次期事務局長は11月7日までに指名される見込みで、米大統領選の結果を踏まえて選出することができる可能性もある。

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