大紀元時報

父親らしさを取り戻しましょう。世界は父親を必要としています

2020年08月18日 19時12分
かつては『大草原の小さな家』のように父親中心のTVドラマがたくさんあった。1976年ごろの俳優、マイケル・ランドン 。画像はTVシリーズ『大草原の小さな家』より(NBC Television / Courtesy of Getty Images)
かつては『大草原の小さな家』のように父親中心のTVドラマがたくさんあった。1976年ごろの俳優、マイケル・ランドン 。画像はTVシリーズ『大草原の小さな家』より(NBC Television / Courtesy of Getty Images)

数年前、私は妻と一緒にホームスクール(学校に通わず家庭で学習を行うこと)用の教材を通信販売する会社を経営し、新学年の準備が始まる春先や夏になると全米各地のホームスクール・ブックフェアに足を運んで教材を売り歩いていました。

このようなフェアでは私の専門分野、ラテン語の学習方法について講演することもありました。

ある年、父の日の前に行われたフェアに参加した時、「ホームスクールにおける父親の役割」という講演の講演者が体調を崩してしまい、急遽代役を頼まれたことがありました。私は急いで父親についての考えをまとめ、次の日の午後、30人ほどの父親と数人の母親を前に講演を行いました。

講演はたいていテープに録音され、講演後に購入することができました。私は自分のテープを買うことはほとんどありませんでしたが、この「父親」についてのテープは購入し、帰り道に車の中で聞くことにしました。

しかし、テープは最悪でした。なぜか2オクターブ高い声で、それも早口で編集されていたのです。ドナルドダックのように矢継ぎ早で甲高い声。それはもう、完全なる屈辱としか言いようがありませんでした。


父親というの存在の急激な変化


この出来事は、父親を軽んじる現代社会を象徴していたのかもしれません。

今から50〜60年前、テレビには父親を褒め称えるドラマが溢れていました。『パパは何でも知っている』『Leave It to Beaver(原題)』『ボナンザ』『わが家は11人』『大草原の小さな家』など、当時のドラマでは父親は家族を支え、妻と子どもを心から愛する存在として描かれていました。1980年代もその流れは変わらず、ドラマ『ファミリータイズ』『愉快なシーバー家』など、父親は肯定的な存在として描かれていました。

しかしそれ以降、テレビ界における父親の存在はサンドバッグのように叩きのめされました。テレビコマーシャルには電球を付け替えることさえできない無能な父親が登場し、有名なテレビアニメシリーズ『ザ・シンプソンズ』や『ファミリー・ガイ』でも、ドジで間抜けで何も知らないのはいつも父親でした。

絵本も同じです。私の子どもは絵本シリーズ『The Berenstain Bears(原題)』が好きでよく読んで聞かせましたが、シリーズの中には母親のクマは賢く父親のクマは子どものように描かれているものがいくつもありました。私はそんな本が嫌いでした。


男らしさ、父親らしさと家族の関係


過去20年以上にわたり、男らしさは社会的に批判され続けています。
男性であること、とりわけ白人男性であることは、「男性上位社会」に属することを意味してきました。そんな文化背景や極端なフェミニズムの台頭、一部男性の誤った行動も原因となり、ストイックで根気強く、家族を支え、妻と子どもを守るという従来の父親らしさは失われていきました。

従来の父親らしさが失われると、家族の役割も変化していきました。「魚が自転車を必要としないように、女性は男性を必要としない」になっていき、社会基盤としての家族の重要性が失われていったのです。

ずいぶん昔に見た『60 Minutes(原題)』というドキュメンタリー番組では、滑り台を怖がる子どもに対して父親と母親でいかに違った対応をするのか、公園で調査した様子が映し出されていました。多くの母親は怖がる子どもの手を取ったり、滑らずに階段から下ろしてあげたりしましたが、父親たちは滑り台の下で待ち構え、手を叩き大きな声を出して子どもを励まし、滑り台を滑り降りるよう促していました。父親と母親が全く異なるアプローチで子育てすることは当たり前のことで、父親が子どもの成長に重要な役割を果たしていることは明らかなことなのです。

このような従来の男らしさ、父親らしさを取り戻すには、私たちはどうすればいいのでしょう?


取り組み方を変える


まずは、男らしさへの攻撃をやめることです。今から50年ほど前、「男性上位主義」が集中砲火を浴び、世の中の女性は夫であろうがボーイフレンドであろうが、男性全般を酷評しました。あれもこれも男性上位主義的だと批判したのです。このようなことは終わりにしないといけません。

そして、男性を女性化しようとしたり、男性にとって当たり前の行動を「有害な男らしさ」だと批判する有識者の意見にも耳を傾けないことです。男性と女性の間に違いはないという理論を受け入れる必要はありません。常識を使えば男女間の違いを認識し、賛美することができるのです。


立派な父親を模範にする


さらに、自分の周りにいる立派な父親に感謝することです。
この世の中には様々な父親がいますし、父親のことを知らない人もいるかもしれません。

でも周りを見渡すと、妻や子どもを愛し、家族のために毎朝起きて仕事に行き、子どもに言動をもって進むべき道を示していく、そんな父親が必ずいるはずです。私の周りにもそんな父親がたくさんいます。子どもがどんなにたくさんいても、1人1人の子どもの人生に関わることを楽しんだり、学校の先生として自分の子どもに直接指導している父親もいます。

最低の父親に育てられたとしても、周りを見れば素晴らしい父親がいるはずです。特に息子を持つシングルマザーにとって、そのような存在を見つけることはとても重要なことです。


父の日を特別なものに


そして最後に、父の日にきちんと感謝を示すことです。
私たちは今、大変な時代を生きています。破壊行為を行う暴動の映像を見る度に、この若者たちは善悪を教えてくれる強くて立派な父親の影響を受けずに育ったのではないかと思わずにはいられません。
こんな時代だからこそ、父の日には父親に感謝を示さないといけません。息子たちに価値感や美徳を教える父親に、そんな父親が世の中にもたらす善行に、感謝を示す絶好のチャンスなのです。
私の父は2年前に他界してしまいました。でも父の日には、今や父親となった自分の息子や娘の夫に電話することができます。将来を担う次の世代を一生懸命育てている彼らに、感謝の気持ちを伝えることは充分できるのです。

この記事を読んでいる、父親の責任と喜びを知っている皆さん。乾杯しましょう。そして頑張り続けましょう。皆さんが思っている以上に、世界は父親を必要としているのです。


筆者紹介:ジェフ・ミニック(Jeff Minick)
4人の子どもとたくさんの孫がいます。ノースカロライナ州アシュビルのホームスクール向けセミナーで、歴史、文学、ラテン語を20年間教えました。現在、バージニア州フロントロイヤルに住み、執筆活動を続けています。ブログはJeffMinick.comでフォローできます。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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