イスラエル大統領、エルサレムにUAE皇太子招待 国交正常化で

[エルサレム 17日 ロイター] – イスラエルのリブリン大統領は17日、アラブ首長国連邦(UAE)の事実上の指導者であるアブダビ首長国のムハンマド皇太子について、「寛大で勇敢な」合意によりイスラエルとUAEの国交正常化を実現したと称賛し、皇太子をエルサレムに招待したと明らかにした。

イスラエルとUAEは13日、米国が協議を主導する形で関係正常化に合意した。パレスチナ問題から対イラン政策まで幅広い課題で中東政治を塗り替える可能性がある。

リブリン大統領はムハンマド皇太子宛ての書簡で「勇敢で賢明な指導者であるあなたが平和と信頼、国民・宗教間の対話、協力、明るい未来に向けた協議を再開したことを、次世代が感謝することは間違いない」と述べた。

パレスチナ自治政府は国交正常化の合意について、UAEによる「裏切りだ」と非難。パレスチナ自治政府はガザ地区と東エルサレム、そしてイスラエルが1967年の中東戦争で占領したヨルダン川西岸で国家を樹立する上で、UAEの支持を求めていた。

パレスチナ解放機構(PLO)のワセル・アブ・ユセフ氏は、リブリン大統領の招待について「関係正常化に伴うエルサレム訪問は、いかなるアラブ当局者に関しても認めない」と非難した。

エルサレムの立場は国際的に意見が一致してないことから、アラブ諸国の指導者がエルサレムを訪問することは政治的に問題となる可能性がある。

オマーン外務省は17日、アラウィ外務担当相がイスラエルのアシュケナジ外相と電話で会談したと発表した。

アラウィ外務担当相は「包括的で正当な長期にわたる中東和平を達成するほか、和平交渉の再開や、東エルサレムを首都とする独立国家の樹立を求めるパレスチナ人の要望を満たす必要性」を支持するオマーンの立場を確認した。アラウィ氏はパレスチナ自治政府の主流派ファタハの幹部とも協議したという。

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