昨年、中国重慶で反中国共産党(中共)のスローガンを映し出した中国人反体制派の戚洪さんがこのほど、英メディアに対し、イギリスで警察に助けを求めた際、中共政権寄りの通訳者から「なぜ国を愛さないのか」などと詰問されたと明らかにした。
戚さんは昨年9月3日の中共軍事パレードを前に、重慶大学城の建物の外壁にプロジェクターを使って「共産党がなくなってこそ、新しい中国がある」などのスローガンを映し出した。表示は50分以上続き、中国国内外で大きな注目を集めた。
戚さんは行動の前に、妻と2人の子どもを連れてイギリスに到着しており、スローガンの投影は遠隔操作で行ったという。
英紙ガーディアンが5月30日に報じたところによると、戚さんは昨年、自身の銀行口座が凍結されていることに気づき、警察に助けを求めた。しかし、警察との電話中、通訳として手配された人物から政治的な非難を受けたという。
戚さんによると、銀行口座は中共当局によって凍結され、イギリスで妻子の宿泊費を支払えない状況に陥っていた。
ところが、中国本土なまりのある通訳者は戚さんの話を遮り、「中国はこんなに良い国なのに、なぜ出てきたのか。政治庇護を求めるために来たのか。子どもをここに連れてきて苦しませている」などと問い詰めたという。
戚さんが、自身の困難な状況や絶望感を伝えようとした際、この通訳者は「あなたの感情は通訳しない」と述べ、電話先の警察官に発言を伝えることを拒んだ。
戚さんが苦情を申し立てた後、イギリス警察は、当該通訳者は警察が直接管理している人物ではなく、年間13万ポンドの報酬を受けて通訳サービスを提供する請負業者に雇用されていたと説明した。
同紙は、戚さんの訴えにより、中国語通訳者の間に中共の統一戦線工作の影響が広がっているのではないかとの懸念が、さらに強まっていると伝えた。
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