豪企業、州境の早期開放を要請 コロナ新規感染者は減少傾向

[シドニー 20日 ロイター] – 新型コロナウイルスの感染再拡大で州をまたぐ移動制限が敷かれているオーストラリアで、複数の大企業から州境の早期開放を要望する声が上がっている。

カンタス航空<QAN.AX>は20日、州境の閉鎖が国内線需要の回復に深刻な悪影響を及ぼしていると指摘。国際線が運航停止となる中で今年度に多大な損失を計上する要因になっているとした。

同社の8月の国内線運航便数は平時の2割にとどまっている。ジョイス最高経営責任者(CEO)は「(移動制限に)医学的な根拠があるようには思えない」と批判した。

小売り関連の複合企業ウェスファーマーズ<WES.AX>のスコットCEOも、移動制限は「多大な困難」をもたらすとして、早期の移動制限解除を訴えた。

感染拡大が最も深刻な人口2位のビクトリア州で過去24時間に確認された新たな新型コロナウイルス感染者数は240人。依然として高水準だが7月下旬の700人超に比べれば減少傾向にあり、州都メルボルンでのロックダウン(都市封鎖)が効果を現しているとの期待につながっている。

一方、ニューサウスウェールズ州の新規感染者数は5人にとどまったが、ベレジクリアン州首相は未確認の感染例があり得るとして警戒を緩めていない。

オーストラリアの感染者数は累計約2万4000人、死者は462人となっている。

隣国ニュージーランドでも新型コロナの感染が再び報告されている。この日に確認された新たな感染者数は5人で、前日と同水準。18日の13人からは減少した。

ヒプキンス保健相は「今後数日間が感染再拡大抑止の成否を分ける」との認識を示した。

ニュージーランドの感染者数は累計1600人、死者は22人。

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