米共和党大会開幕へ、トランプ氏1期目の功績強調し再選の布石に

[ワシントン/シャーロット(米ノースカロライナ州) 24日 ロイター] – 米共和党は24日から27日まで、ノースカロライナ州シャーロットで全国大会を開催し、トランプ大統領を11月の大統領選挙の候補に正式指名する。会期中は、トランプ氏の1期目の功績を強調し、2期目にさらなる取り組みを約束する見通し。

先に行われた民主党大会では、トランプ氏が混乱や分断を生んだと批判していたが、共和党関係者は、大会で「法と秩序」や銃の権利、減税などを強調し、より希望に満ちたメッセージを発信するとしている。

党大会は、最終日に大統領候補指名受諾演説が行われ、それまでは候補者はほとんど登場しないのが慣例だが、トランプ氏はこれを打ち破り、複数回登場する予定。しかも、新型コロナウイルス流行で、民主党がオンライン形式だったのに対し、共和党は観客を入れた形のイベントも予定している。

大会の全体的なテーマは「偉大なアメリカの物語を称える(Honoring the Great American Story)」で、初日24日が「約束の地(Land ofPromise)」、25日が「チャンスの地(Land of Opportunity)」、26日が「英雄の地(Land of Heroes)」、トランプ氏が指名受諾演説を行う最終日27日は「偉大な地(Land of Greatness)」と銘打っている。

トランプ氏は、指名受諾演説をホワイトハウスの南側の芝生の庭で大勢の観衆を前に行う。党の選挙活動にホワイトハウスを使用することには、民主党や専門家から批判や異論が出ている。

25日には、メラニア夫人がホワイトハウスから演説する。ペンス副大統領は、26日にメリーランド州ボルティモアの史跡、フォート・マクヘンリーで指名受諾演説を行う。トランプ氏の長女のイバンカ大統領補佐官、長男のドナルド・トランプ・ジュニア氏、次男のエリック氏の「トランプ・チルドレン」も登壇する。

ポンペオ国務長官、マコネル上院院内総務、アフリカ系議員のティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州)、国連大使を務めたニッキー・ヘイリー氏なども演説する。

また、2024年の大統領選挙出馬の可能性がある人物も登場することになっている。

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