【紀元曙光】2020年9月1日

(前稿に続く)私たちは今後、より多くの中国人が身近にいる環境で、同じ社会を生きていくことになる。中国から、大量に脱出してくるからだ。
▼中国人が本来的にもつ気質は、中共以前の時代から変わらない部分は確かにある。それは日本人の感覚からすれば、非常識といっても足らぬほど容認し難いものでもある。
▼汚い、ずるい、信用できない。総体としての中国人は、そうかもしれない。しかし、そればかりを言うことは、日本人自身にとって決して有益ではない。それでは、個別の中国人のすばらしさ、優しさを知ることを妨げてしまう。小欄の筆者は、中国人が嫌いだと先に述べたが、それ以上に、中国人を大切な同胞だと思っている。
▼大紀元の読者から、さまざまなコメントをいただくが、その中で少なくないのは「中国人は、もともと悪い。だから中共が倒れても同じだ」というものだ。もちろん中共が倒れても、中国人が、たちどころに「善人」になるわけではない。それほど中共が人民に注入した「党文化」という毒素は、厄介だということになる。
▼中共が倒れる前に、中共との関係を断って「脱党」した中国人には未来がある。そうでなければ、中共とともに滅ぶ。
▼1992年5月13日、中国で初めて法輪功(ファルンゴン)が公に伝えられた。多くの中国人が、その健康効果に驚くとともに、中国史上初めて、修煉によって「良い人」になれると教えられた。ご利益を求める宗教ではない。それに感動した数千万の中国人が修煉者となった。そうした「中国の良心」は失われていない。中共なき中国に、新たな希望はある。
(8月22日より、11回了)