新型コロナ再拡大、アジアリゾートに痛手 外国人受け入れ延期も

[バリ(インドネシア)/バンコク 8日 ロイター] – 東南アジアの人気リゾート地が、新型コロナウイルス感染の再拡大に打撃を受けている。

インドネシアのバリ島で新型コロナウイルス感染者が急増する一方、観光業への依存度が高いタイでもおよそ3カ月ぶりに市中感染を確認。9月から再開する予定だったバリ島への外国人観光客受け入れが無期限に延期され、タイのリゾート地プーケット島の段階的な再開にも疑問符がついている。

東南アジア各国では、国内経済再始動の手段として国内旅行の需要喚起を図ると同時に、外国人旅行客の受け入れを緩和する「トラベル・バブル」に期待をかけていた。

バリ島では当初、国内他地域よりも比較的感染拡大は少なかったが、7月末に国内の移動制限が解除されて以来、感染者数が急増している。

インドネシア大学の疫学者、Pandu Riono教授は、国内旅行の増加がバリ島での感染拡大の重要な要素だと指摘する。

保健当局者は国内旅行再開が感染増大の原因ではないとの見解を示しているものの、一部にはバリ島の例は早すぎる国境開放に対する警告だとの見方もある。

専門家らは、バリ島の例は国内他地域から感染が持ち込まれた可能性を示すのみならず、検査・追跡体制の不備など感染抑制策の欠陥を浮き彫りにしたと指摘。

さらに「D614G変異」と呼ばれる突然変異により、新型コロナウイルスの感染力が強まったことも要因という。

一方、観光業が国内総生産(GDP)の11%超を占めるタイも、状況はさらに深刻だ。

タイは8月、アジア各地での新型コロナ感染者増を受け、対策を講じている地域からの旅行者入国を相互に認める「トラベルバブル」構想を一時中止。

政府観光庁によると、10月1日に予定されているプーケット島への外国人観光客受け入れも延期される可能性が高いという。ただ、タイ観光業のハイシーズンにあたる欧州の冬の始めまでには再開すると期待されている。

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