中国人民日報、米大使の論説掲載を拒否=ポンペオ米国務長官

[9日 ロイター] – ポンペオ米国務長官は9日、米国の駐中国大使が寄稿した論説記事の掲載を中国共産党機関紙・人民日報が拒否したと非難した。

ポンペオ氏は声明で「人民日報の反応は、言論の自由や真剣な知的議論に対する中国共産党の恐怖をまたも浮き彫りにした。他国が公正で相互的な対応をしていないと不満を示す中国政府の欺瞞も露呈した」と指摘した。

ブランスタッド大使の論説記事は米中関係の不均衡に言及し、米国の企業、記者、外交官、市民団体などが中国で不平等な扱いを受けていると主張した。

ポンペオ氏は「米国の記者が中国での取材や入国を制限される一方で、中国の国営メディア関係者は長い間、米国で自由に活動してきた」と述べた。

これに対し人民日報はブランスタッド氏の論説が社内の基準を満たしていなかったとする書簡を公表した。

「われわれの意見ではブランスタッド氏の論説は穴だらけで、事実と著しく食い違っている」と説明した。

また米国が中国人記者を国外退去させたり、ビザ(査証)発行で差別的な措置を取ったりして抑圧していると批判した。

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