米、選挙介入疑惑でウクライナのデルカッチ議員ら4人に制裁

[ワシントン 10日 ロイター] – 米財務省は10日、米国の選挙に介入を試みたとして、ウクライナのアンドレイ・デルカッチ議員のほか、3人のロシア人に対する制裁を科したと発表した。

デルカッチ議員は親ロシア派で、11月の米大統領選挙の民主党候補、バイデン前副大統領と息子ハンター・バイデン氏を巡る疑惑への関与で取り沙汰された人物。財務省は声明で、デルカッチ議員は米国を含む世界各地で選挙に影響を及ぼすために「10年以上にわたりロシアの手先として活動してきた」とした。

財務省はこのほか、ロシア政府の情報工作を担当しているとみられるインターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)の社員3人を制裁対象にした。

ムニューシン財務長官は声明で「米政府は、ロシアによる偽情報拡散の動きに対抗するためにあらゆる手段を尽くし、米国の選挙制度を守る」と表明した。

米制裁措置を受け、4人の米国内の資産が凍結されるほか、米国人との取引が禁止される。

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