クラック米国務次官が19日に台湾訪問、李登輝元総統の告別式出席へ

[ワシントン 16日 ロイター] – 米国務省は16日、クラック次官(経済成長・エネルギー・環境担当)が台湾の李登輝元総統の告別式に出席するために19日に訪台すると発表した。

スティルウェル国務次官補が先月、米政府は台湾と新たな経済対話の枠組みを設けて関係強化を図り、この対話はクラック氏が主導すると発言していた。

このためクラック氏の訪台は広く予想されていたが、今回の発表に経済対話の言及はない。専門家は、トランプ政権内で台湾との経済協力の具体的な進め方や、拙速な行動が中国を刺激する恐れなどを巡り、まだ意見がまとまっていないことの表れではないかとみている。

中国外務省の報道官は14日、クラック氏が訪台する可能性について質問されると、中国は米台高官の交流に断固反対し、そうした動きは米中関係に重大なダメージを与えると警告した。

米政府からはアザー厚生長官が先月訪台している。ただクラック氏は、国務省としては1979年以降最も地位の高い幹部の公式訪問となる。

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