香港記者協会、警察による取材指針改定を批判 「監視弱める」

[香港/北京 24日 ロイター] – 香港記者協会(HKJA)は24日、香港警察が取材に関する指針を見直し、学生記者などの活動を制限したことについて、法執行機関に対する監視を弱体化させる、などと批判した。

指針の見直しは23日付で、この結果、HKJAなど業界団体が発行する取材許可証は認められず、政府に登録したメディアか国際的なメディアの記者のみ受け入れる。

メディア団体はフリーランスや学生記者は活動が制限されるほか、逮捕されるリスクが高まると指摘している。

HKJAのクリス・ユン会長は「警察が望んでいるのはわれわれを制限することだ」と批判し「学生記者はわれわれの業界の未来だ」と強調した。

香港の治安部門トップである李家超(ジョン・リー)保安局長は23日夜、報道の自由に変更はないと述べ、承認された記者は通常は立ち入りが許可されない区域での取材が可能になると説明した。

これに対し香港の外国人記者クラブ(FCC)は「かつて大切にされていた報道の自由を弱める動きだ。誰が警察を取材するか決める権限を記者や編集者ではなく警察に与えることになる」と非難した。

香港にある中国外務省の出先機関は「(FCCは)報道の自由を口実にした香港の内政問題への干渉を直ちにやめるべきだ」と反発した。

中国外務省の汪文斌報道官は24日の記者会見で、香港政府によるメディア管理の強化を支持する考えを示した。

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