世界のコロナ死者200万人に倍増の恐れ、ワクチン普及前に=WHO

[ジュネーブ/チューリヒ 25日 ロイター] – 世界保健機関(WHO)は25日、ワクチンの幅広い利用が実現する前に、世界の新型コロナウイルス感染症による死者が200万人に倍増する恐れがあると警鐘を鳴らした。

WHOの緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)封じ込めに向けた協調行動が取られなければ、「残念なことに200万人の死者が出る公算は極めて大きい」と述べた。

世界のコロナ死者は現時点で100万人迫っている。

ライアン氏はさらに、コロナ感染者や入院者数が再び急増している欧州の状況に懸念を表明し、「欧州は感染の制御に向け取り組む必要がある」と強調した。WHO疫学者マリア・バンケルコフ氏も「季節性インフルエンザ流行期を控え、状況が悪い方向に進行する可能性を懸念している」と述べた。

WHOはまた、コロナワクチンを平等に分配するための枠組み「COVAXファシリティー」を巡り、中国の参加を求めて協議中とした。

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