スペイン保健相、マドリード全域ロックダウン推奨 感染急拡大で

[マドリード 25日 ロイター] – スペインのイラ保健相は25日、新型コロナウイルス感染急拡大を受け、首都マドリードで実施されている一部地区の部分的なロックダウン(都市封鎖)を首都全域に拡大することを推奨した。

マドリードは感染が急拡大している地区を中心に、45の保健地区で部分的なロックダウン措置を導入。首都の人口670万人のうち、100万人が影響を受けている。

新たなロックダウン措置の下では、住民はマドリードから外に出ることはできないが、通勤・通学は可能。レストランやバーは午後10時に営業終了が義務付けられるが、適用されるのは45保健地区のみとなる。

マドリード工科大学の調査によると、今週は移動制限を受けている人の85%以上が域外に通勤。有識者の間では措置の効果に対する疑念も出ている。

スペインは3月から5月にかけてロックダウン措置を導入。6月21日には制限措置を完全に解除した。ただこのところ感染は急拡大しており、25日時点の感染者数の累計は71万6481人と、前日から1万2272人増加した。感染による死者数は3万1000人を超えている。

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