2019年5月31日、新疆ウイグル自治区和田市郊外にある再教育キャンプ(AFP/Getty Images)

習近平当局、新疆政策で「空前の成果」 国際社会の批判をかわす

中国指導部は9月25~26日にかけて北京市で、新疆での統治政策について座談会を開催した。習近平国家主席は、今後も現政策を継続していくと表明した。欧州連合(EU)などの西側諸国が25日、国連人権理事会で中国当局に対して、香港や新疆ウイグル自治区における人権問題を批判したばかりだ。

習近平氏を含む中国最高指導部、共産党中央政治局常務委員7人が第3回新疆ウイグル自治区政策座談会に出席した。

習氏は、当局が新疆政策について「空前の成果をあげた」と述べ、「宗教の中国化 」や「社会主義の核心的な価値」などを含む「新疆ウイグル自治区における党の統治政策は完全に正しいことが証明された。今後も、必ず堅持しなければならない」と強調した。また、習主席は、新疆政策は「一つの政治任務として」「正しい政治的方向性を保たなければならない」と述べ、ウイグル人住民に対して、思想と宗教の締め付けを強化し続けていくと明示した。

▶ 続きを読む
関連記事
中国・上海にある海軍関連の社宅で現役軍人が退役軍人の家族による抗議を鎮圧? 「若い兵士のみなさん、汚職官僚の手先にならないで!」 「私たちはあなたの先輩だ!」 悲痛な叫びが響いた現場で、投入された若者たちは必死に顔を隠した。何が起きているのか。
中国共産党政権の指導者である習近平の反腐敗粛清は、政治的統制を強めることを目的としていたが、むしろ兵器生産を混乱させ、中国が高強度戦争を戦う能力に疑問を投げかけている
英国が国家支援型サイバー攻撃に関与した中国企業2社を制裁。80超の政府機関を標的にした攻撃を抑止する狙い。日本はこの公開非難を支持した
AIを悪用した「返金詐欺」が中国で爆発中。活きた蟹がAIで「死亡加工」され、買い手が拘留。業者が次々つぶれる勢いだという。
内モンゴル自治区フフホト市の商業ビルで発生した大規模火災をめぐり、インターネット上に拡散した映像と当局の発表内容が大きく食い違い、情報隠蔽ではないかとの疑念が広がっている。住民の被害状況は依然明らかになっていない