クウェートのサバハ首長が死去、外交手腕に高い評価

[クウェート 29日 ロイター] – クウェートのサバハ・アハマド・サバハ首長が29日、米国で死去した。91歳だった。すぐれた外交手腕と人道主義を掲げる姿勢が高く評価されていただけに、クウェート国内は悲しみに包まれた。

内閣が弟のナワフ・アハマド・サバハ皇太子(83)を後継首長に指名。国会議長は、皇太子が30日に宣誓を経て首長に就任すると明らかにした。

サバハ首長は2006年に就任したが、それ以前から50年以上にわたって外相などを務めながらクウェートの外交を主導。米国や地域大国のサウジアラビアと緊密に連携しながら、かつて国土を侵略されたイラクとも関係を修復し、米国・サウジと対立しているイランとの対話も続けるというバランス外交を実践した。

またサウジなどがカタールと断交し、制裁を科した局面では仲介役として振る舞い、内戦下にあるシリア向け人道支援の資金調達をクウェートの優先課題の1つとするなど、さまざまな外交舞台で存在感を発揮した。

遺体は30日に米国からクウェートに帰還する見通し。国営通信によると、7月にクウェートで手術を受けた後、米国で治療を受けていた。

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